特定非営利活動法人夢づくり21設立趣旨書


1 趣 旨
 今の世の中、子供達の居場所が減っています。学校が週5日制になり、その空いた時間は塾に習い事にと忙しく日々を過ごしているのが現状です。今、この子供達に「あなたの夢は?」と問いかけたら、どんな言葉がかえってくるのでしょう。我々大人がかつて子供であった頃と同じように、輝かしい21世紀の未来に夢と希望を持つ事は出来るはずです。本来子供が子供らしく生き、夢を持つ為には、それを育てる環境が必要なのは言うまでもありません。しかし、その環境は住宅事情や世代の考え方の変化により、核家族化が進み、それを取り巻く地域はコミュニティーの役割をはたさず、その結果、子供達は同世代の仲間からしか、生き方を見つけることが出来ずにいます。今彼等に必要とされている環境を彼等自身が見つけるには難しく、誰かが創り出す事があちらこちらで求められています。そこで、私達、「夢づくり21」は、世代を越えて、家庭の枠を学校の枠を越えて、子供が子供らしく、人間らしく生きていく為の環境づくりをする事を提案し、実践していく為に、その意味と必要性を理解した者によってここに設立致します。
 子供に必要とされている環境とは、成長していく過程における様々な体験であり、感動であり、地球愛だと私達は考えます。世代を越えた縦のつながりの中での体験する事の多くは、今まで彼等が味わう事のなかった感動があり、その中で生まれる人間愛は、今後成長する過程で大きく影響します。その活動は、子供たちだけにとどまらず、参加した全ての人が共に豊かな心を持ち、共に人間らしく、世界中の人々に対し、また、地球上の生命に対しての愛と夢が育くむ事を目的とします。その芽生えには、決して遅すぎる事はないのです。今から、私達「夢づくり21」はその為に動き出します。

2 申請に至るまでの経過
 私達は「夢づくり21」と題して、社団法人藤枝青年会議所のメンバーで2000年より、小学生や高校生を対象にビオトープ造りやその観察、また地域の現状把握をした上での世代別に考える今後の地域のあり方等を模索・提案して参りました。青年会議所という単年度制の組織の中でそれ自体を継承していく事は難しいという事を踏まえ、しかしその必要性を充分に理解し、その枠を越えて、今後は事業の維持・発展・拡張を行う為に「夢づくり21」として法人を設立する事に致しました。

             平成14年9月5日

             特定非営利活動法人夢づくり21 設立代表者 西原 明美